アーツ×アーツ

本好きでマンガ好きのジョン・スミスが書く、名著礼賛ブログです。


この子を殺してみたいという慾望が、アルコールのように私を酔わせた。
-モーパッサン『狂人日記』



どうも!

『狂人日記』、かなり目を引く表題ですね。

中国人作家の魯迅、ロシア人作家のゴーゴリも同名別作品を執筆しています。
しかし、内容の関連性は不明です。未読ですので…。
これから読んでみたいですね。


中身はかなり短くて、すぐ読めます。
紙の本で、10ページ程度です。
五分くらいあれば、読書慣れしていない方でも読めるのではないでしょうか。

狂人「日記」というだけあって、内容は、ある人物の死後、彼が書き続けた日記をひたすら読者が読み続けるという形式をとっております。

誰からも尊敬される法官で、惜しまれながら82歳でこの世を去った「ある人物」。
完璧に見えたその生涯には、狂ってしまったが故の、彼だけにしかわからない悲哀がありました。


『狂人日記』あらすじ
法曹界から多くの尊敬を集めた法官が亡くなった。
亡骸は、全国民の哀悼の中に埋葬された。
彼の死後、彼の事務机の中から公証人がある書き物を見つけたが、中には、驚くべき彼の裏面が記録されていた。

その生涯で多くの殺人犯を裁いた彼は、そのうちに「なぜ、人は人を殺すのか」と考え始めます。

その問いに出した結論は恐ろしく、そしておそらく間違ってます(少なくとも世間一般の常識とは違っています)。

最後、彼の日記は精神病専門の医者たちに読まれるのですが、その医者の反応がまた、「おいおい…」と思わされるものだから、なんだかちょっと、読後感がモヤモヤします。

外から見たらおよそ完璧な人物が、少しずつ壊れていく。という話は、同じくモーパッサンの短編『ある自殺者の手記』でも書かれております。日記形式で進むという意味でも同じなので、モーパッサンのテーマは「高次な人格と狂気は共存する」とか、その辺りにあるのかもしれない。とか考えてみたり。

他の作品をどんどん読んで行けば、そのうちテーマ性にも気付けるかもしれません。
おどろおどろしいので、読み解くのに少し辟易しそうではあるのですけども、そこも文学の面白さなんでしょうか。


ではまた!


どうも!

僕、海外ドッキリ動画が大好きで、よく息抜きで観てるんです。


中でもイチオシは、個人において世界トップレベルの登録者数を誇るユーチューブチャンネル「Rémi GAILLARD」

過激ないたずらやドッキリを中心にアップしているこのチャンネルから、厳選した5つの動画をご紹介いたします。


①カンガルー



一番人気の動画です。
「動物シリーズ」の一つ。
基本的にレミの動画は迷惑なものばかりですが、これはその中でも特に困りもの。



②パックマン



白昼堂々、スーパーマーケットでパックマンをやってます。
警備員に捉えられておりますので、多分、仕込み無しのガチです。



③ツール・ドゥ・フランス

 

サイクリングしている人を、ツール・ドゥ・フランスのレーサーとして扱うドッキリ。
困惑している人から、爆笑している人までさまざま。



④レミVS警察官



レミはいたずらや迷惑行為が売りの動画を出しておりますので、警察とのバトルが絶えません。
その戦いの歴史がこの動画に。



⑤ファイナル・カップ



プロサッカー大会の決勝戦に選手のフリして乱入し、あまつさえTVインタビューまで受けた伝説の動画。
地上波で放送されて、ファンの子にサインまでしています。



まだまだ面白い海外ユーチューブチャンネルはたくさんあります。
たまに、こんな風に本とは関係ない話題もお話ししますが、お付き合いくださいませ。


ではまた!


宇宙にゃこんなやつばっかりか
-冨樫義博『レベルE』





どうも!


今回書く『レベルE』は、漫画界でカリスマ的人気を博し、『ハンター×ハンター』や『幽☆遊☆白書』で知られている冨樫義博氏の作品です。

人間とはちょっと違う宇宙人が、地球に降り立ちトラブルを引き起こす。
これだけじゃなんだか楽しそうな雰囲気がありますが、そんなことはありません。

冨樫義博氏の作品特有の、「ダーク」で「オカルト」で「不条理」で「カルト」で「子供っぽ」くて「ゲームっぽい」作風が最高濃度で凝縮されております。

手元にあると、何度でも読んじゃいますね。


文庫版で上・下の二冊だけですが、密度がとても高いので、おそらく読書慣れしている方でも読了には2、3時間ほど必要です。僕、それくらいかかりました。

オムニバス形式で全八編の構成となってますので、登場人物がその都度変わります。
そういう意味では短編集と言えなくもないですが、特定の登場人物と世界設定は共通なので、連作短編作品集といった認識が良さげかもしれません。


全編あらすじを載せると実際に読んだとき興が削がれること甚だしいと思いますので、一部をWikipediaより引用します。


『レベルE』あらすじ(第一編・二編)
1.バカ王子・地球襲来編
 高校進学に伴って山形で一人暮らしを始めることになった筒井雪隆は、引っ越したその日に自分より先に自分の部屋で勝手に生活している自称宇宙人の男に出会う。追い出そうとする雪隆だが、男に言いくるめられ、結局彼を同居させた上、宇宙人であることも認めざるを得なくなってしまう。落ち着く間もなく雪隆の周りに男をめぐって、人間の宇宙人研究機関員、宇宙からやって来た男を王子と呼ぶ護衛達、さらには山形周辺を縄張りとする好戦的な宇宙戦闘民族ディスクン星人まで動き出し、風雲急を告げ始める。しかし雪隆達の不安をよそに、当の本人は全く緊迫感無く悠々とショッピングを楽しんでいた。

2.食人鬼編
 林間学校の途中、同級生が同じ学校の何者かに喰われるところを偶然目撃してしまった悪ガキ4人組は、次は自分達の番ではないかと怯え、自己防衛のために犯人探しを始めた。しかしその矢先、4人の内の一人が姿を消す。いよいよ切羽詰った彼らは、知り合いの怪しい人物に助けを求め、とあるつぶれかけの精神クリニックを紹介される。

この第一編で登場する「自称宇宙人の男」は、宇宙一の頭脳を持つ某惑星の第一王子です。
しかしその天才的な頭脳を他者への嫌がらせにしか使わず、人格は頭脳に反比例して壊れてます。人望は皆無。そしてかなりの日本びいきなので、宇宙人なのに日本語がペラペラ。彼が狂言回しとなって、物語は進みます。


『レベルE』は、登場人物全員が「自我」を持って「自分の人生」を全力で生きているのが最高です。

いわゆる漫画的な「おきまり」や「都合のいい展開」などは皆無で、各登場人物が、各自の意思に従った行動を起こす結果、物語が構築されて行くんです。

その自我に忠実なのが奇人変人宇宙人たちだから、それだけでワクワクして、楽しくて、怖くて、悲しいです。


なんか、説明しようとすればするほど、なんで『レベルE』が最高なのか、書ききれてない感じがします。

このコミックの面白さを伝えきれない自分の未熟な文章表現力が憎い!


ではまた!

このページのトップヘ